整体は、医学ではありません。
これを前提に、ご理解頂ければと思います。
風邪は、よく言われます。
『風邪は、万病の元だ』と。
しかしながら、整体は人の体の観察の結果から、こうは考えていません。
むしろ逆で、『風邪は、万病対策の元だ』と考えています。
考えているのではなく、精緻な観察の結果、結論付けているのです。
風邪を引けない体こそ、体が鈍った状態であり、最も危ない体なのです。
その人らしい、体力や、心の状態が発揮できていない状態なのです。
実際に、風邪を引き終わったの体を観察すると、その体には弾力が出てきているのです。
風邪を引く前と比べ、体の元気さが全く変わってしまっているのです。
咳風邪をした方は、背中の上胸部が柔らかくなるし、胸も開いている。
ノド風邪をした方は、あれだけ捻れていた、腰や頭が、元の整った状態になっている。
頭痛の風邪をした方は、あれだけ腫れあがっていた頭が縮んで、スッキリした頭になっている。
昔のケガが、治ってきている。
遺伝的な欠陥が、回復してきている。
風邪には、こうした肉体的、精神的効果があるのです。
その効果の程は、どんな薬も、どんな技術も、代用できない程のモノなのです。
風邪にこそ、人間の力は隠されている。
長い目でみると、風邪をひかない方は、みな大病をしています。
風邪をひかない方は、もしくはスグに薬で抑えてしまう人は、
ガン、脳卒中、白血病、精神病など重篤な症状を患う状態になりやすいのです。
風邪を引けない状態は、実は「無病病状態」ともいえる非常に警戒を要する状態なのです。
大病をするには、それなりの毒が溜まっている必要があります。
その毒を排泄するのが、風邪なのです。
風邪こそが200万年以上進化を続け生き残ってきた、人間の体の知恵であり、人間の体の底力なのです。
風邪は、大病を防ぐための安全弁なのです。
体験すれば分かる効果です。
風邪を大いに、利用して頂きたい。
風邪を大いに、歓迎して頂きたい。
整体は、何のためにあるか?
それは、『風邪を引ける体にするためにある』
と言っても、過言ではありません。
ですので、風邪がイヤな方は、整体は見合わせたほうが良い。
風邪は、治すより経過するためにあるのです。
風邪を体の力で経過すると、生きる心地よさが本当に味わえます。
すべての病気は、心か体の偏りから起こるのです。
この偏りを調整するモノが病であり、その最高のものが風邪なのです。
風邪を引けるというのは、生命力ある体のみができることなのです。